フラックスリミッター
ふらっくすりみったー

説明

フラックスリミッターは、高次風上スキームにおける数値振動を抑制するために、補間勾配にかける補正因子のことである。隣接セル値の比 r(アップストリームの傾き比)に基づき、0 から 1 の範囲のリミッター関数 φ(r) を定義し、高次補間の結果に乗じることで局所的な勾配を制限する。例えば Minmod リミッターでは φ(r) = max(0, min(1, r)) のように定義され、急峻な変化で r が異常に大きい場合に φ が 0~1 に制限される。これにより、解に不要な振動が発生しないよう調整される。フラックスリミッターは TVD 条件を満たすよう設計され、様々なリミッター関数の中から問題に応じたものが選択される。