QUICK法
くいっくほう

説明

QUICK法は、対流項の離散化において 2 次の補間を用いた 3 次精度に近いスキームであり、Quadratic Upwind Interpolation for Convective Kinetics の略称である。風上側 2 点と下流側 1 点の計 3 点を用いて放物線補間し、セルフェース上の物理量を求めることで高次の精度を達成する。具体的には、スカラー φ のフェース値を φf = 1/8 (6 φ{up1} + 3 φ{up2} – φ{down1}) のように計算する。QUICK法は格子が等間隔の構造格子で適用しやすく、拡散項の強い場面で高解像度を示す。一方、非振動性を保証しないため、急激な勾配ではオーバーシュートが出ることがあり、TVD リミッターと組み合わせられることもある。