有限体積法
ゆうげんたいせきほう
説明
有限体積法は、計算領域を有限個の体積セルに分割し、各セルに対して保存則(積分形の支配方程式)を適用する離散化手法である。セル表面を通過する流量(フラックス)を計算し、各セル内の保存量の収支をとることで、微分方程式を差分方程式に置き換える。FVM は計算格子の形状に柔軟(構造・非構造どちらにも適用可)で、質量・運動量などの厳密な保存性を保持しやすい利点がある。特に圧縮性流れや非線形対流項の扱いに優れ、現在の多くの CFD ソフトウェアで採用されている。