圧縮性流体・非圧縮性流体
あっしゅくせいりゅうたい・ひあっしゅくせいりゅうたい

説明

圧縮性流体とは、圧力や温度の変化によって密度が変化する性質を持つ流体を指し、空気やガス、高速流れなどが該当する。一方、非圧縮性流体では密度変化がごく小さいものとみなせ、液体や低速気体流れでこの近似が用いられる。非圧縮性の仮定では質量保存方程式が \[ \nabla\cdot u=0 \] に簡略化され計算が容易になるが、マッハ数がおよそ0.3を超えるような高速流では圧縮性効果(密度変化、圧力波や音速との関係)を無視できず、密度の変動を考慮した圧縮性の方程式系を解く必要がある。