アスペクト比
あすぺくとひ
説明
アスペクト比は、メッシュ要素における長さスケールの比(縦横比)を表す。具体的にはセルの最長辺と最短辺の長さの比で定義され、高アスペクト比とはセルが細長いことを意味する。例えば境界層メッシュでは壁面に沿った方向に長く壁法線方向に極めて薄いセルが用いられるため、アスペクト比が大きくなる。アスペクト比が大きすぎると、数値誤差や収束性に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要である。メッシュ生成時には、重要な流れの方向に沿ってある程度のアスペクト比を許容しつつ、不要な方向に極端な伸びを持つセルを避けることが推奨される。