ダムケーラー数
だむけーらーすう
説明
ダムケーラー数は、流動の時間スケールと化学反応の時間スケールの比を表す無次元数である。一般には Da = (流れの滞留時間)/(化学反応の特性時間) と定義され、例えば非定常な渦と火炎の相互作用などでは、Da が大きいと反応が混合よりも十分速く進行し、小さいと反応が遅く混合が支配的となる。極端に Da が大きい場合(混合支配、フレームレットモデル適用可能域)では、混合が起きた瞬間に燃焼が完了するとみなせる。逆に Da が小さい場合(反応遅い)は未燃の混合気が流れ抜けて反応し残りが発生したり、分解反応などでは反応が終わらないまま流出する可能性がある。燃焼解析では Da 数域に応じて適切なモデルを選択することが重要である。