Eddy Dissipation Concept (EDC) モデル

説明

EDCモデルは、EDM を拡張して有限速度の化学反応を考慮可能にした乱流燃焼モデルである。Magnussen によって提案された EDC では、乱流中に小さな反応領域(ファインストラクチャ)が存在し、その中で詳細な化学反応が進行すると仮定する。全体の反応速度は、これら微小領域内での反応と、その領域と周囲との交換によって決定される。EDCモデルは、EDM のような純粋混合律速モデルでは再現できない、遅い化学反応による影響(例えば NOx 生成など)も取り込める点が利点である。具体的には、ミクロスケールの反応域サイズと滞留時間を k と ε から推定し、その中で Arrhenius 型の反応計算を組み込んで平均反応率を求める手法がとられる。