フレームレットモデル
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説明
フレームレットモデルは、乱流拡散火炎を解析するための燃焼モデルの一種で、乱流火炎中の微小な火炎管(フレームレット)構造に着目する。高 Damköhler 数(反応が混合に比べて非常に速い)の条件下では、乱流火炎は局所的には層流拡散火炎(フレームレット)の集合とみなすことができる。このモデルでは、まず局所層流火炎(定常もしくは非定常)の解を、混合分数をパラメータとしてあらかじめ計算しテーブル化する。CFD計算中は各セルの混合分数とスカラージスペーション率に応じて、このテーブル(フレームレットライブラリ)から温度や種濃度を参照する。これにより、詳細な化学反応式を直接解かずに、乱流燃焼場を効率的に予測できる。