層流火炎速度
そうりゅうかえんそくど

説明

層流火炎速度は、安定な層流条件下でのプレミックス火炎の燃焼速度を指し、未燃混合ガスに対する火炎面の相対移動速度として定義される。これは燃料と空気の組成、初期温度・圧力により決まる混合気固有の値であり、燃焼性の重要な指標である。理論的には平面一方向燃焼の仮定で計算され、化学反応速度と熱・物質拡散のバランスで決定される。例えばメタン-空気混合気の層流火炎速度は約 40 cm/s 前後(当量比 1 付近、常温大気圧条件)である。乱流燃焼では火炎面が引き伸ばされ局所消炎と再着火を繰り返すため、実効的な火炎伝播速度(乱流火炎速度)は層流値より大きくなる傾向がある。