混合分数
こんごうぶんすう

説明

混合分数は、拡散火炎の解析で用いられる変数で、燃料由来物質の局所濃度を無次元化した指標である。一般に Z で表記され、Z=0 が純酸化剤、Z=1 が純燃料、0<Z<1 がその間の混合気を意味する。混合分数は定義上反応源項を持たない保存変数であり、流れ場での輸送(対流・拡散)のみを受ける。非反応性のスカラーとして Z の輸送方程式を解き、その結果に基づいて各点の混合状態を評価し、予め計算した対照表(フレームレットライブラリなど)から温度や生成物濃度を参照するのが、混合分数を用いた燃焼モデルの典型的手法である。