低レイノルズ数型 k-ε モデル
ていれいのるずすうがたけー・いぷしろんもでる
説明
低レイノルズ数型 k-εモデルは、壁面近傍の粘性支配層まで直接解析できるように修正を施した k-εモデルである。標準k-εモデルは高 Re 数前提の壁関数法に依存しているため、微小領域では精度が低下するが、低 Re モデルでは ε 方程式に減衰項を加えるなど壁面近傍での乱流減衰を考慮する。これにより y+≃1 程度まで格子を切れば、壁面まで乱流方程式を統合でき、壁関数なしで壁乱流を表現可能となる。ただし、低 Re モデルは格子要件が厳しくなり計算コストが増大するため、実用上は壁関数法との使い分けが必要である。