標準 k-ε モデル
ひょうじゅんけー・いぷしろんもでる
説明
標準 k-εモデルは最も広く使われている二方程式型の渦粘性乱流モデルで、乱流運動エネルギー k とその消散率 ε の輸送方程式を解くことで μ_t を求める。輸送方程式はそれぞれ、k 方程式が乱流エネルギーの生成と散逸の収支、ε 方程式が ε の生成と減衰を表している。モデル定数は高レイノルズ数域のシンプルな実験(例えば平板境界層)に合わせ込まれており、多くの工学的流れで安定した結果を与える。ただし、流れの層流遷移や強い旋回流、分離流などでは精度上問題が生じることがあり、その改良版や他モデル(RNG k-ε, Realizable k-ε など)が用いられる。