DNS
説明
DNSは乱流を一切近似せず、ナビエ–ストークス方程式を空間・時間の全スケールにわたり直接解く手法である。最大渦スケールから最小のコルモゴロフスケールに至るまで解像する必要があるため、格子点数や時間刻みが非常に大きくなり、現実的な工学規模のDNSは計算負荷が極めて高い。DNSにより乱流のあらゆる詳細が得られ、モデル誤差がない「真の解」が得られるため、乱流研究やモデル検証に使われる。例えば典型的な高レイノルズ数乱流のDNSには格子数が数十億点以上必要で、スーパーコンピュータ上でも非常に長時間を要する。