シュミット数
しゅみっとすう

説明

シュミット数は、運動量拡散と物質拡散の比を表す無次元数である。定義は \(Sc = \nu/D\) で、\(\nu\) は運動粘度、\(D\) は溶質や気体成分の拡散係数である。\(Sc\) はプラントル数の物質拡散版に相当し、物質が流体中でどの程度速く拡散するかを示す。例えば空気中の水蒸気の \(Sc\) は約0.6、液体中の塩の拡散では \(Sc\) が数百にもなる。\(Sc\) が大きいほど物質拡散が遅く、濃度境界層が薄くなることを意味する。