説明

マッハ数は流体の流速を音速で無次元化したもので、圧縮性の強さを表す指標である。定義は \[Ma = U/a\] で、\(U\) は流速、\(a\) はその流体中の音速である。\(Ma < 1\) の流れは亜音速、\(Ma = 1\) 前後は音速近傍、\(Ma > 1\) は超音速流と呼ばれる。マッハ数が高い流れでは衝撃波が生じたり、圧縮加熱が顕著になるなど、低速流とは異なる現象が発生する。また \(Ma < 0.3\) では密度変化が小さく圧縮性の影響が弱いため、非圧縮性流体とみなして解析できる。