領域分割
りょういきぶんかつ

説明

領域分割は、計算領域を複数のサブドメインに切り分け、各部分を独立に計算させる並列化の基本手法である。格子生成段階でブロック分割しておく手法(マルチブロック法)や、自動で各要素に番号を振って領域を分ける方法がある。効率的な領域分割には、各サブドメインのセル数を均等化し、かつサブドメイン間の通信面積(境界セル数)を最小化する必要がある。これはグラフパーティショニング問題として定式化され、METIS などのライブラリによってメッシュの分割が行われる。領域分割は単に並列計算だけでなく、マルチグリッドの階層構造作成や局所解像度変更にも応用される。適切な分割により、並列計算のスケーラビリティと計算負荷バランスを最適化できる。