GPUコンピューティング
じーぴーゆーこんぴゅーてぃんぐ

説明

GPUコンピューティングは、グラフィックス処理装置(GPU)の高い並列演算性能を CFD 計算に活用する技術である。GPU は数千の演算コアを持ち、行列演算やベクトル演算に強いため、格子点ごとの独立な計算が多い CFD に適している。GPU 向けプログラミングには CUDA(NVIDIA)や OpenCL などがあり、計算カーネルを GPU で動作させ、CPU との間でデータ転送を行う。CFDでは圧力ポアソンソルバや流束計算などが GPU 化され、大幅な高速化が報告されている。GPUコンピューティングではメモリ転送のオーバーヘッドや容量制約、CPU-GPU 間のロードバランスに留意する必要があるが、成功すれば一台の GPU で数十コア CPU クラスの性能を発揮し、計算時間短縮に貢献する。