流体-構造連成
りゅうたいこうぞうれんせい

説明

流体-構造連成解析は、流体の力による構造物の変形と、その変形による流れ場の変化を同時に考慮するマルチフィジックス解析である。例えば、航空機の翼が気流でたわむ現象や、血流で血管壁が膨らむ現象などが該当する。FSI解析では、CFD と構造解析(有限要素法等)を結合させ、時間ごとに相互に境界条件(圧力分布と変位・速度)を交換して解を進める。連成の方法には、弱連成(片方向、one-way)と強連成(双方向、two-way)があり、強連成では反復アルゴリズムが必要となる。FSI は計算規模が大きくなるが、近年の計算能力向上により、流体機械の羽根振動解析や心臓弁の挙動解析など高度な応用が可能になってきている。