翼型
よくがた
説明
翼型とは、揚力を発生させるために設計された翼の断面形状を指す。航空機の翼やプロペラ、風車ブレードなどで用いられる翼型には、上面が丸く膨らみ下面が比較的平らな非対称翼型や、上下対称な対称翼型がある。翼型周りを空気が流れると、上下面の圧力差が生じて揚力が発生する。翼型性能は揚力係数や抗力係数、失速特性などで評価される。一般に、翼型の前縁半径、キャンバー(弧度)、厚み分布などが性能を左右し、用途に応じて設計される。例えば高速機には薄い翼型が、低速機にはキャンバーの大きな厚い翼型が用いられる。NACAシリーズなど古典的な翼型や、近年では空力最適化されたスーパークリティカル翼型も存在する。翼型の選定は航空宇宙やターボ機械の設計で基本となる要素である。