爆轟
ばくごう
説明
爆発現象の一種で、衝撃波と燃焼波が重なり合って超音速で伝播する激烈な燃焼を指す。爆轟では先行する衝撃波で混合気が急激に圧縮・加熱され、その直後の反応帯で燃料が瞬間的に燃焼して高圧高温ガスを生じる。この自己持続的な波によって通常の火炎伝播より遥かに速い圧力波と破壊力が発生する。流体解析では爆轟を正確に再現するために微細な格子と高度な化学反応モデル・衝撃波捕捉手法が必要となり、ロケットエンジンのデトネーション燃焼や爆発現象の安全評価などで重要な解析課題となる。