格子生成
こうしせいせい

説明

格子生成は、計算領域(解析対象領域)を多数の小さな要素やセルに分割して計算格子(メッシュ)を作成する工程であり、CFDなど数値解析の重要な前処理ステップである。形状を離散化してアルゴリズムが解を求める基盤を作る作業で、構造格子(規則的な直交格子)や非構造格子(任意多面体要素格子)、直交格子など格子の種類に応じた生成方法がある。格子の粗密や質は計算精度・収束性・計算コストに大きく影響するため、境界層付近を細かく分割した境界層メッシュや、渦や衝撃波の位置に応じた局所精細化などの工夫が行われる。格子生成にはCAD形状の取り込み、表面メッシュ作成、体積メッシュ充填といったプロセスが含まれ、自動メッシャー(例: Delaunay法、オクテリー法)や対話的手調整により最適な格子が作られる。適切な格子なくして高精度CFD解析は望めず、近年では自動格子生成や格子品質評価も高度化が進んでいる。