数値流体力学
すうちりゅうたいりくがく
説明
数値流体力学(CFD)は、コンピュータを用いて流体の流れを数値的に解析する技術・分野である。流体の基本方程式を離散化し、数値計算によって流れ場や流体が物体に及ぼす力(流体力)を求める手法で、計算流体力学とも呼ばれる。実験では難しい大規模・高リスクな条件での数値実験や、設計段階でのフロントローディング(早期評価)に役立ち、空力設計や気象予報、エンジン内燃焼解析など広範な応用分野がある。ただしCFDの結果は格子解像度やモデルに依存し、検証や妥当性確認(V&V)が重要となる。