噴霧燃焼
ふんむねんしょう

説明

噴霧燃焼は、霧状の燃料噴霧が周囲の酸化剤と混合し着火・燃焼する現象です。ディーゼルエンジン筒内での噴霧燃焼は代表的な例で、燃料が噴射後わずかな遅れを経て着火し、火炎が噴霧に沿って広がります(着火遅れおよびリフトオフ長と呼ばれる火炎先端位置が重要な指標)。噴霧燃焼では液滴の蒸発と化学反応が連動し、燃焼反応により放出される熱がさらに蒸発を促進する複雑な過程を辿ります。数値解析では詳細な化学反応モデルや乱流燃焼モデル(例:Eddy Dissipationモデル、PDFモデルなど)を組み合わせて噴霧火炎の挙動を予測し、エンジンの燃焼効率や排出物生成を評価します。