レイノルズ応力
れいのるずおうりょく

説明

乱流中の速度変動によって生じる見かけの応力で、平均流に対して乱流が及ぼすモーメント(運動量輸送)の効果を表す。一般に\(- \rho \overline{u_i’ u_j’}\)で表され、平均場における乱れによるせん断応力として働く。RANS方程式では未知のレイノルズ応力項が現れるため、これを乱流モデル(\(k\)–\(\varepsilon\)モデル等)で近似して閉じる必要がある。レイノルズ応力は壁面摩擦や混合の予測に大きく影響するため、高度な乱流モデルではその各成分を直接輸送方程式で解くレイノルズ応力モデルも用いられる。