カルマン渦列
かるまんうずれつ

説明

円柱など物体後流に生じる、交互に表れる渦の規則的な列(渦街)。ある範囲のレイノルズ数で、物体背後の対称な双子渦が不安定化して上下交互に放出されることで形成され、発見者の名前からカルマン渦列と呼ばれる。カルマン渦列はストローハル数という無次元周波数で表せる周期で発生し、構造物に周期的な横方向の力(渦励振)を与える。CFDでは橋梁や煙突設計でカルマン渦列による振動予測に用いられ、格子を細かくして非定常流解析を行い渦の発生・発達と物体への力を評価する。