検証と妥当性確認
けんしょうとだとうせいかくにん

説明

CFDにおける検証(Verification)と妥当性確認(Validation)は、数値解析の信頼性を保証するプロセスである。検証は「選んだモデル方程式を正しく解けているか」の確認であり、コードにバグがなく数値解法がきちんと収束・収斂しているかを誤差解析や基準解との比較で評価する。すなわちプログラムや解法の誤りを検出し、コードがモデル方程式を正確に解いているかを検査する工程である。一方、妥当性確認は「そのモデル方程式自体が現実の現象を正しく記述しているか」の確認であり、シミュレーション結果を実験データや理論解と比較してモデルの現実妥当性を検証する工程である。つまり「正しい方程式を選んだか」の検証であり、CFDでは物理モデル・乱流モデル等が現象を適切に再現できているかをチェックする。V&VによりCFD解析の信頼性を定量評価し、解析結果に対する利用者の信頼を高めることが可能となる。