スピーカー膜により励起される空気振動

弊社アドバンスソフトの自社開発 CFD ソルバー「Advance/FrontFlow/red」に付属されている Tutorial Case「移動格子」の紹介です。

二次元モデルとして、モデル左半分に、細かく振動する膜(振幅1mm/振動数40Hz)を中央に配した閉空間、 モデル右半分に、大気開放の境界条件で囲まれた開空間が配置されており、 それらがモデル中央のオリフィス(絞り部)で繋がれています。

図1:計算格子

狭い空間内で膜が高速振動することで、 その上下の空気が膨張/圧縮を繰り返す結果、 中央絞り部での急速な吹出し/吸込みへと繋がります。

図2:静圧と流速分布

この解析を応用することで、 例えば「風切り音の周波数特性分析」や「スピーカーの指向性予測」といった、 実用的な解析が可能となります。

計算コスト

  • Cell数:15,890(Point数:24,972)
  • 現象時間:0.02 s(時間刻み:1e-4 s)
  • 計算時間:7 m 45 s(MPI並列数:1)

カテゴリ

産業機械
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