加熱度(スーパーヒート)
かねつど
説明
液体の沸点よりどれだけ温度が上昇しているかを示す量で、「過熱度」とも呼ばれる。例えば、液体が通常の沸騰温度を超えても沸騰が始まらない状態では一定の過熱度を持ち、やがて核沸騰が発生すると一気に気化して沸騰が進む。CFDでは過熱度分布を計算することで、液体内のどの部分が沸騰開始に近いか(過熱が蓄積しているか)を予測し、核生成モデルや沸騰曲線の評価に用いる。過熱度が大きい領域に微小気泡を発生させるモデルを組み込むことで、沸騰二相流解析で沸点遅れ現象(過熱沸騰)を再現する。