格子独立性
こうしどくりつせい

説明

格子独立性とは、数値解析の結果が計算格子(メッシュ)の解像度に依存しなくなる性質を指します。CFD解析では、格子を細かくするほど解像度と精度が上がりますが、ある程度細密な格子では結果への影響が小さくなります。この状態(さらに格子を細かくしても結果がほぼ変化しない)になれば格子依存性が解消された、すなわち格子独立性が得られたと判断できます。実務上は格子サイズを段階的に細分化して計算し、結果が収束する格子分割を見極めます。格子独立性の確認は重要で、必要以上に細かい格子による計算コスト増加を避けつつ、十分な精度を確保するためのバランスを取ります。格子独立性を満たした解析では、解の空間精度に関する検証がひとまず達成されたことになり、以降のパラメータスタディや結果解釈に信頼性を持たせることができます。