熱連成・固体伝熱
ねつれんせい・こたいでんねつ

説明

熱連成解析(CHT解析)は、流体の対流伝熱と固体内の伝導を結合させて解く解析である。例えば、エンジンシリンダーや電子機器冷却では、流体側の熱伝達と固体側の熱拡散を同時に考慮する必要がある。CHTでは、固体領域にもエネルギー方程式(熱伝導方程式)∇·(k_s ∇ T) = 0(定常の場合)を解き、流体–固体境界で温度と熱流束の連続条件(Fourier の法則に基づく接続条件)を適用する。CFDソフトでは、固体要素を流体メッシュに組み込んだり、流体ソルバーと固体ソルバーを連成させたりすることで CHT を実現する。これにより、熱応力や温度変化による材料特性変化まで含めた総合的な熱評価が可能となる。