リチャードソン数
りちゃーどそんすう
説明
リチャードソン数は、浮力による成層安定度とせん断による撹乱の比を示す無次元数である。一般的な定義の一つは \[Ri = g \beta \Delta T \frac{L}{U^2}\] で、\(g\) は重力加速度、\(\beta\) は熱膨張係数、\(\Delta T\) は垂直方向の温度差、\(U\) はせん断による速度規模である。\(Ri\) が大きい場合(≫1)、浮力が強く流れが安定で、層流に保たれやすい。\(Ri\) が小さい場合(≪1)にはせん断による乱れが浮力に打ち勝ち、層が混合され乱流化しやすい。大気境界層などで、\(Ri\) は安定成層か不安定成層かを判別する目安として用いられる。