スナップショット法
すなっぷしょっとほう

説明

スナップショット法は、PODによるモード計算を効率化するために開発された手法で、流れ場の時間「スナップショット」データから直接固有モードを求める方法である。従来のPODでは空間次元の共分散行列(非常に大規模)を解く必要があるが、スナップショット法では時間スナップショット間の内積行列(時間次元の共分散)を構成し、その固有値問題を解くことで間接的に空間モードを得る。これにより、計算コストが観測回数(スナップショット数)に依存する形となり、空間次元が非常に大きい問題でも効率的にPOD解析が可能となった。スナップショット法はSirovichによって提案され、現在では高次元データのPOD解析における標準的手法となっている。