顕熱
けんねつ
説明
顕熱とは、物質の温度変化に寄与する熱エネルギーのことで、温度計で測定可能な形の熱である。例えば水を加熱して温度が上昇する際、その加えられた熱は顕熱として水の温度上昇に使われている。一方で、相変化に使われる熱は潜熱と呼ばれ、温度を変化させない。顕熱は比熱容量に基づいて計算でき、質量×比熱容量×温度変化量で熱量を見積もることができる。暖房や冷却など温度制御の文脈では、顕熱の計算がエネルギー収支に必要であり、潜熱との区別が重要である。