説明

比熱比は、気体の定圧比熱容量と定積比熱容量の比\(（\gamma = c_p/c_v）\)で表される無次元量である。比熱比は気体の種類により異なり、単原子分子では約1.67、二原子分子では約1.4（空気は約1.4）といった典型値を持つ。比熱比は気体の断熱変化における圧力・温度変化の関係式（ポリトロープ指数）に現れ、例えば音速の計算式 \(a = \sqrt{\gamma R T}\) にも含まれる重要なパラメータである。圧縮性流体の熱力学的挙動や衝撃波の強度計算などで、比熱比は欠かせない物性値となっている。