エンタルピー
えんたるぴー
説明
エンタルピーは、物質が有する熱エネルギーの指標であり、内部エネルギーに圧力・体積仕事の項を加えた熱力学的状態量である。単位質量あたりのエンタルピー(比エンタルピー)は、流体では流動エネルギー解析に用いられ、流体が持つ内部エネルギーに加え、圧力の仕事分を含んだ値となる。定圧過程ではエンタルピー変化が熱の授受量に等しくなるため、工学的な熱計算で頻繁に用いられる。また、エンタルピーは混合物のエネルギー収支や化学反応のエネルギー計算にも利用される。