デボラ数
でぼらすう

説明

流体の緩和時間と観測時間(外部から見た流動の時間尺度)の比を表す無次元数。値が大きい(緩和時間≫観測時間)場合、流体は観測時間内では固体のようにほとんど変形しない挙動を示し、値が小さいと流体らしくゆっくり変形する。粘弾性流体ではデボラ数がその流動の時間依存性を評価する指標として用いられ、例えばゆっくり変形する場合(大きな\(De\))には固体的挙動、急激に攪拌すると(小さな\(De\))流動しやすく乱流化する、といった現象の説明に用いられる。