ゾーン法(放射解析)
ぞーんほう

説明

空間をいくつかの領域(ゾーン)に区分し、各ゾーン間の放射エネルギーのやり取りを計算する手法。炉壁や流路を代表的な面や体積ゾーンに分け、それぞれの間の形態係数(ビュー因子)や放射交換行列を事前に求めておき、エネルギー収支方程式を解くことで放射伝熱を求める。幾何形状が比較的単純な炉や熱交換器で効率的に適用でき、計算コストを抑えつつ放射の影響を評価可能である。他方、ゾーンの分割や係数計算に手間がかかるが、CFDポスト処理や半経験モデルとして炉内解析などに利用されている。